自動車保険の等級
自動車保険の保険料の多くの部分は、車両保険が占めていると言えます。特に一般車両保険に加入している場合は、保険料の大半が車両保険と言えます。保険料を圧縮するためには、大半を占めている車両保険の契約内容をよく検討する必要があり、場合によっては必要性まで検証する方がよいでしょう。損害保険比較で、車両保険同士の比較検討を行って、それらの中身を確かめましょう。そして自動車保険の保険料に影響を与える制度として「等級制度」というものがあります。この等級制度とは、保険の使用度を表すための区分です。
自動車保険は適用させると、翌年以降の保険料が上がることはご存じだと思います。これは等級が変化するからです。自動車保険へ加入した段階では、この等級は6等級となっています。6等級では自動車保険の保険料が10パーセントの割引を受けています。加入当初から割引を受けているということです。そして等級は、1年間自動車保険を適用させなければ、上がっていきます。無事故で自動車保険を適用させなかった場合、翌年からの等級は7等級になります。7等級における割引率は20パーセントとなっています。その後、自動車保険を適用させない限り、毎年1等級ずつ上がっていきます。最高は20等級で、60パーセントの割引を受けることになります。保険料は大きく減額されることになります。そのため自助によって自動車事故を防ぐことにもつながっていると言えます。ただし、自動車保険を適用させた場合、翌年の等級は3等級下がることになります。
6等級の場合は、3等級まで下がります。3等級の場合自動車保険の保険料は、割引ではなく割り増しとなります。3等級で20パーセントの割り増し、2等級で30パーセント、1等級ではなんと60パーセントも割り増しとなります。また、自動車保険を適用させたからといっても、必ずしも等級が下がるわけではありません。一部等級の降格を除外するものがあります。例えば自動車の盗難やいたずらといった原因で自動車保険を適用させた場合は、等級に影響を与えません。また、非常に重要な点として、加入している自動車保険を別の損害会社の自動車保険に乗り換えても、等級は引き継がれます。1度下がった等級は、翌年1年間において自動車保険を適用させないことで、1等級上がります。上がっても下がっても永久的なものではありませんから、自動車の運転は十分注意して、保険料が増額しないようにしましょう。